芸術について

〇前書き

僕は芸術作品を見るのが好きです。美術館に行ったり芸術祭に参加したりしていて、趣味の一つでもあります。好きになったきっかけは、たまたま見ていた小松美羽さんでした。自分の信念のもとに思うがままに絵を描く小松さんの姿に感動し、もっと自由でもいいんだとおもうようになりました。この時期は周りと感性が合わない自分に自信がない時期でもあったため、非常に勇気づけられた記憶があります。そこかた芸術に興味が出てきて、MIKIKO先生、Elevenplay、ライゾマ、落合陽一とどちらかといえばメディアアートの方に興味だわいてきました。その流れで現在は趣味の一環でTouchdesigerを触っています。メディアアートだけでなく、ゴッホやモネなども好きになり美術館に見に行ったりしています。一時期は日本庭園ブームもありました。

そんな趣味の一つとなっている芸術のなかでも「芸術 × 地域」をテーマに今回は書こうと思います。

その理由は今年は芸術祭に多く参加した一年であったと思うからです。

今年参加した芸術祭↓↓

①瀬戸内国際芸術祭    https://setouchi-artfest.jp/

②六甲ミーツ・アート   https://www.rokkosan.com/art2019/

③京都国際舞台芸術祭   https://kyoto-ex.jp/home/

④岡山芸術交流      https://www.okayamaartsummit.jp/2019/

 

おそらく京都国際舞台芸術祭を除けば地域に展示型の作品を置くことがメインとなる芸術祭です。

地域に属した芸術祭というのは、どんな意味があるのか、そしてどんな意味を持つようになるのかを書いていこうと思います。

 

〇現在の意味

僕は現在の芸術祭に二つの意味があると考えています。以下の2つです。

①芸術を利用した観光客の増加

②第三者が地域に入ることで自分自身を再確認し地域のエンパワーメントを高める

 

①の意味は汚い理由に見えるかもしれませんが、多くの芸術家の卵が作品展示のチャンスを得ることができます。地域にとってはお金を置いていってくれるので、それを元に福祉等が活性化するので、個人的には良いと思います。

 

②の方が非常に大切であると考えています。台風自身は自分が台風であることを知りません。私たちも自分自身が長年住んでいる地域の伝統や習慣、そして特性について違和感も持つことも、再度考えることもありません。なぜならそれが全てであり、当たり前のことであるからです。その当たり前を違う角度から見て、当たり前に違和感を感じることが出来れば、自分自身の成長、そして地域の成長につながるのではないかと考えています。その一石を投じることが出来るのが、その地域に長く属していない新参者です。しかし、その違和感を何かで表現し伝える必要があります。その役割をするのが芸術家ではないでしょうか?芸術家が創り上げor一緒に創った作品または、その過程を通じて自分自身、または地域を違う視野からとらえて再確認することによってエンパワーメントを高めていくことが出来ると思います。しかし、違う一面を見るのは悪い意味でも捉えることが出来ます。今まで良いと思っていたことが、逆の意味を持つようになるので、、、

逆の意味を持った場合でも個人だけで受け止めることはできません。そのために地域全体で参加して負の意味を地域全体で受け止めて個人への負荷を下げているような気もします。

 

〇今後の意味

今後も芸術祭ブームは広がっていくと思います。その背景には地域の人口減少や天災からの地域復興などがあると思います。このような問題の解決策として芸術が使用されています。現在は芸術祭の会期中のみ芸術作品が点在するような形になっていますが、本当に大切であるのは会期外の期間であると思います。毎日のように同じように芸術作品を見ているだけでは、それが当たり前になってしまいます。当たり前のアップデートが短い間隔で複数回行われることが大切であると考えています。そのためには地域の交流を活発化させるための行動をする必要がある。仮に今後の本当の意味での芸術を評価する指標としては、転入転出者数、定住者人口やボヘミアン・ゲイ指数などがあるのではないでしょうか?

芸術が個人のエンパワーメントを高めることのできる大切なツールであると僕は感じています。