軽減税率は少子化を加速させるのか?

〇前書き

来月(2019年10月)から消費税が8%から10%に引き合がります。

僕が物心ついた時には所費税は5%でしたので、2倍になったということです。特に社会人になってからは、税金の多さに絶望を感じてますので、「増税」という言葉に良い印象を受けません。

今回の増税では「軽減税率」が適用されるらしいです。簡単にまとめると下記の内容になります。(詳しくは右のサイトから:https://www.keigenzeiritsu.info/article/17949)

条件に当てはまる物に関しては、税率が8%のままになる。条件とは、①・②である。

①外食と酒類を除く飲食料品

②定期購読契約をしている新聞

 

つまり、マクドナルドに行って持ち帰れば(テイクアウト)8%、店内で食べ(イートイン)れば10%になります。

あと、貧困層を守るための税制度とも書いてました。

個人的には、テイクアウトとイートインを差別化するのは、少子化に繋がるのではないかと思い、今回の題目としました。

 

〇"個人の場"を奪うことになる?

店内で食事をするのが高くなるのであれば、持ち帰って家で食べる人の割合が増えると思います。家で食べるということは、他者との関りがなくなる(一緒な場にいるというレベル)ということです。現代の多くの人たちの居場所というのは、「家庭」・「職場」の二極化であり、それ以外で人と関わるというのは非常に難しくなっていきています。特に地方になるほどコミュニティが希薄化が進んでいます。

人によって特定のコミュニティに所属し、サードプレイスがあることもあります。

しかし、多くの人達にとってのサードプレイスとは、スタバやマックなどのチェーン店なのかもしれません。税金が上がれば、そこをサードプレイスをすることができなくなり、自分の場がなくなるのではないのでしょうか?

家以外に自分の居場所があるということは、自分が阻害されることなく社会と繋がっているという証拠でもあります。その証拠が自尊心の向上に繋がると思っています。自尊心があるからこそ、人は新たなこと・難しいことに挑戦することが出来ると思います。

"個人の場"がなくなるというのは、マクロに見ると小さな問題ですが、ミクロに見ると非常に大きい問題なのではないでしょか?

 

〇"出会いの場"がなくなる?

店内で食べると、新たな人との交流が発生することがあります。しかし、家で食べるのは、新たな人とコミュニケーションが発生することはありません。1を2や10にするのは比較的簡単ではありますが、0を1にするのは非常に難しいです。人同士の繋がりを生むのも発展させるのにも、"食"を媒体にするのは非常に有効です。だからこそ、イートインとテイクアウトの差別化を行うと、コミュニケーションの芽を摘むことになるのではないのでしょうか?

 

 

〇まとめ

軽減税率によって個人と場から自尊心やコミュニケーション機会が喪失する可能性があると推測しました。

今の日本は、中流階級が少なくなり、富裕層と貧困層との二極化が進んでいます。

特に税などの金に関係する部分が変化すると、富裕層以上に貧困層へのダメージが深刻になります。貧困層が社会との関わりがなくなる方が、中長期的に見ると大きなダメージとなります。

社会とのかかわりの中でも、エンパワーメントに関係する文化的な繋がりを持てるように、映画観・美術館への軽減税率を実施した方がいいのではないかと思いました。