Perfumeという役割
〇前書き
テクノポップユニット Perfumeのファンになって10年が経ちました。
幼い時からアイドル嫌いだった僕は、Perfumeはアイドルぽくてあまり好きではありませんでしたが、別のきっかけで中田ヤスタカの作る曲が好きになり、その流れでPerfumeも聞くようになりました。
ダンスカンパニー「ELEVENPLAY」主宰のMIKIKO先生
Rhizomatiks Research代表の真鍋大度
が振り付けと演出をやっているのを知り、どんどん興味がわいてきて今に至ります。
テクノポップ、ダンス、デジタル技術と未来的な象徴と親和性の深いPerfumeが社会にとってどんな役割を担っているのかを考察していこうと思います。
〇デジタル技術を流布させる媒体
Perfumeのパフォーマンスにはデジタル技術が多く使用されています。
SXSWやカンヌ映画祭でのパフォーマンスは、それを象徴するものでしょう。
デジタル技術と聞くと多くの人が「難しそう」「よく分からない」といったマイナスのイメージを抱くと思います。
しかし、Perfumeのパフォーマンスではそのような印象をうけません。
むしろ、「綺麗」「かっこいい」といったプラス側のイメージが多い気がします。
なぜそのようなイメージの転換ができたのでしょうか?
それは、使用されているデジタル技術がリアルに存在するPerfumeにフィットしているだからだと思います。デジタル技術がPerfumeという雰囲気を壊すでなく、Perfumeもデジタル技術を置いていかないような非常にしこまれて、調和がとれた状態であるだからだと考えていています。
この調和がとれているのはMIKIKO先生の存在があるからだと思います。
リアルとデジタルといった相反する存在をPerfumeにあった空間に仕上げるという、非常に高度な演出と振り付けがあるからこそできるパフォーマンスであると思います。
そのパフォーマンスがあるからこそ、難しそうなデジタル技術をPerfumeを介すことで、マイナスのイメージをプラスに転換できているのではないでしょうか?
単体で見るとマイナス側のイメージから抜け出すことのできないデジタル技術が、Perfumeという媒体を通すことでプラスのイメージ与えて、デジタル技術が流布しやすいような環境を作っているのではないかと考えています。
〇ソーシャリー・エンゲージド・アート
ここでの「ソーシャリー・エンゲージド・アート」は「他人と協力しあい1つの作品の制作する」こととします。
Perfumeはパフォーマンスで使用する材料やPVをファンと共に制作することがあります。
STORYでは歌詞を世界中のファンが46カ国語で訳して舞台上に投影
Hold Your Handでは歌詞の一部を手に書いてもらい、写真をとってPVを制作
といったファン一緒にひとつのものを制作するといった活動をおこなっています。
今の社会を生きていく中で、自分の大好きな作品に携わり一緒に作るという経験は滅多にできることではありません。
その大切な経験は自己肯定感に繋がると思います。
SNSで表面的に繋がっているように見える半リアル的な社会で、趣味をスタートとして1つのものを作るといったゴールを切ることは、きっと地に足がきちんとついたような充実感と安心感を与えてくれるのではないかと考えています。そして、その経験は次の目標にチャレンジする勇気与えてくれると思います。
ここでも、ネットという繋がりからリアルの作品に落とし込むといった非常に面白い事が起こっています。
〇まとめ
上記2点が僕の考えるPerfumeの社会的役割です。
これからも素晴らしい活躍をして、社会的役割をどんどん変えていくようなPerfumeであってくれるように応援していきたいです。
2月のライブが楽しみです。